HAM MEDIA MEMO

MTDDC Meetup TOKYO 2014 参加レポート

開始前

当日の開始後のレポートを書く前に、開始前についてを少々。

前入りして東京に入って、関係者などにお会いしたりなんだり。その際に「当日って何時から(開場)でしたっけ?」(という意味で)聞いたところ、某Y田さんに「(´°ム°`) さん8時です」

(´°ム°`) < 「・・・えっ?」

とりあえず、開始前の時間に何かするということも予定していなかったので、言われた通りの8時には会場のあるミッドタウンへ。

そして、急遽当日のボランティアスタッフとして設営のお手伝い。なんだかんだ裏側が知れたこともあり、スタッフの方とも交流できたこともあり、お手伝いしてよかったなと。お誘いいただきありがとうございました!

さて、そんな事前の話はこれくらいにして、本編へ。

参加1:基調講演 広がる Movable Type の世界

コレまでのMTの状況や盛り上がり具合、それと新しいサービス「MovableType.net」がパブリックベータ開始したことについてなどのお話でした。

今後の Data API の量は現在の3.5倍にもなるそうで、できることがどんどん増えていきそうですね。

もう一つ気になる MovableType.net のサービス、パブリックベータ期間は無料とのこと

MovableType.net | ウェブサービス型高機能CMS

GitHub連携機能を使うと、GitHubにコミットした最新のテンプレートファイルとMovableType.net上のテンプレートを自動的に同期することができます。
バージョン管理を利用し、安全で確実な運用を行えます。

引用元:MovableType.net

この機能、個人的には結構熱いなと。GitHubのみなのかも気になる(⇒登録してみたのですが、GitHubのみかー、のみかー)。

月額は2,500円から。通常のサーバー費 + ライセンス費とこの月額を考えると、どちらがいいか。

参加2:ぱくたそが行う Web サービスと現場の裏側

お昼を食べながら参加できるランチセッション。

お昼のお弁当が無料配布されていました。なんと太っ腹な!でも、公式サイト上に記載なかったから(Twitterだけでの告知だったとか?)前々日までお弁当の存在を知らなかった自分。タイムスケジュールとか、要見そうなところに書いておいてもらえたらきっと嬉しいはず(プチ要望?自分が知らなかっただけかも...スミマセン>< )

そんなランチセッションは、ぱくたその内容に参加。すしぱくさんは居たけど登壇せず、大川さんとYuuさんの二人での登壇。

ぱくたそ - フリー写真素材・無料ダウンロード

ぱくたそは、時折利用させて頂いております。主にセミナースライドでのワンポイントだったりもしますが(笑)

どのように運用しているのかや、マネタイズは?などなどとても興味深い内容でした。

スライドの公開などは行わないらしいので、書いていいのかわからないですが、いくつか大丈夫だろうと思われる箇所をピックアップ。

ぱくたそネタばっかでつかえないよね

「ぱくたそネタばっかでつかえないよね」ということを言われることがあるらしいです。しかし、現在5000 程の掲載枚数に対して、ネタは350枚程とのこと。

・・・つまり約1割くらいな割合なのに、そんなことを思われるそうです。

実際、自分もつかえないとは思わないですが、ネタがおおいなーという印象は確かにありました。それだけネタ写真のインパクトは大きいか!

売り込むのではなく、待ちの姿勢

自分たちからサービスを売り込んでいくのではなく、時折ネタなどをはさみながら声がかかるのを待つ姿勢で運営しているそうです。

「ブレイクすることなく生き残るサービス」

という言葉で言っていましたが、十分ブレイクしていないか?とこころの中でツッコんでしまってました。

収入増、出費も増

マネタイズの話のところで、収入も増えてはいるそうですが、アクセスが増え、写真も増えていくことでサーバー費増加、撮影・諸経費も増加しているそうです。

増えたら増えただけ、必要なことが出てくる、そんな嬉しい悲鳴なのかなと。

ランチセッションのピックアップは以上です。

参加3:CMS 構築環境の理想と現実 〜失敗と成功から学ぶ、デザイナーが抑えておくべきテクニック〜

この時間、タイムスケジュール的に、言問の藤田さんにいくか迷ったのですが、自身が技術的なところを仕事をしていることもあり、こちらに参加。

ネットフォレストの木村さんの、主に失敗談から学ぶ制作でのポイントのお話でした。自分自身同じようなところの仕事をしていることもあり、全く似たような内容でスピーカーをした経験もあり、あるあると思いながら話を聞いていました。

こちらも気になった部分のみピックアップ

失敗談:仕様書がないまま・・・

仕様書がないまま開発・構築スタートをした案件があったそうです。仕様書がないまま進めたこともあって「モジュール化されていない」「連動すべきところがされていない」「CSS設計ミス」「足りない部分の把握ができなかった」などなどの問題が、次へ次へと問題として出てきたそうです。

仕様書とまではいかずとも、どう作るのかなどのドキュメントは絶対に必要だと思っています。ふんわりしながら進めたことは自分も何度もありましたが、その度に失敗を体験してきました。

作るものの指標、これに合わせて作る!というのが確認できるものは、出来上がったものが間違っていないかのチェック項目にもなるため、無いまま進めるというのは、あとあとでも困ると思います。

大きい案件だから必要、小さい案件だから不要とかではなくて、どんな案件だとしても必ず用意したほうがいいと思っています。

運用でのデザイン崩壊

これは私もよくあって、スタイルを追加追加などをしています。

必要な要素がピックアップしきれていないと起きたり、あとから想定されていない作りを担当者の思いつきで追加されたりなどで起きるかなと。

記事を書く運用担当者のスキルレベルによっても、この必要度合いが変わってくるので、そのレベルに合わせての設計が必要かなと思っています。

このあたりは、ぱくたその話や藤田さんの話でも出てくるのですが、スタイルガイド的なものも求められるのかなと。スタイルガイドの項目をコピペして利用ではなくて、定型文としての運用などができるようにしておくなどがあると良いのかも知れません。

改善したこと

本題として、いろいろな問題を経験し、それらのことから改善したことについてのお話でした。

必要な入力項目の洗い出しや、画像比率の統一化、見出しのデザインの最適化など。例えばブロックの高さを固定にしてしまっていての問題や、複数行になることが想定されているのかどうや、高さ揃えは必要かなど。

その他様々改善項目が挙げられていましたが、後日スライドアップされるようなのでそこで再度確認してみたいと思います。

不参加:イマドキのCMSトレンドからWeb運用を再考する

迷って参加しなかったほう、藤田さんの内容です。内容としてはこちらも興味深いもので、スライドがアップされていたので掲載しておきます。

参加4:制作工数の効率化 マル秘ノウハウ大公開! デザイン・コーディングは好きだけど不夜城からは脱出したい・・・

株式会社グリーンツリーの森田さんのセッションに参加。西山さんの方に行こうと思ったのですが、急遽変更して参加。

ざっくりというと、MTのインストールとか各種設定をぱっとやってしまうための仕組みを作ってそれ使っているよーというような内容でした。

個人的な感想としては、自分の思っていたのとはかなり違う内容でした。サーバー側の準備やら環境の準備という点においては確かに効率化になる内容でしたが、技術的な部分を仕事としている自分にとっては、そこじゃない、聞きたいのはそこじゃないんだよーという気持ちを残して終了。

でも、環境構築周りが数分で準備出来てしまうのは、確かに便利!と思ったりもしました。Movable Type 一本でどんどん作っていくような企業にとってはとてもメリットあるサービスだと思います。

参加5:CMS 座談会

Mobable Yype、 WordPress、 Concrete5、 Drupal の各コミュニティ代表2名ずつ、合計8名による2コマ続きの座談会でした。

いろいろその場でしか聞けないような発言やカットカットとなる発言も諸処ありましたが、これまたいろいろ考えさせられる内容でした。

個人的な意見としては、各コミュニティの人だけでなくて、藤田さんのような様々なCMS利用している人と一緒にズバズバ遠慮無く意見を言うような内容だったらもっといろいろな意見が聞けたのではないかなーと思ったりもしていました。

座談会関係ないですが、終わってからの某所でCMSの意見交換をしている場面に遭遇したんですが、その内容なんかのほうが興味深かったり。何かってどういう案件にはこのCMSはこういう理由で向いていて、こういう案件にはちょっと不向きなどなど。具体的にはあげないでおきますが、座談会は各CMSのアピールポイントや、各コミュニティからみた他のCMSの良い部分なんかのお話だったのですが、もう少しエッジをきかせてもよかったかなと。

・・・と書いたのですが、たぶんちょっとのエッジでも鋭くなるから、あのような場では収集つかなくなる可能性があるから不向きかも 。

座談会中のツイートピックアップ

その他、座談会に参加していていた他の方のツイートから幾つかピックアップ。

⇒ 補足として、MT高齢化問題ってのは、MTを以前から使っている人の年齢があがってきていているから、中心的に使っている層が高齢化しているというお話。

⇒ 他のCMSの良いところ?

以上、座談会の振り返りとして。

参加6:Movable Type Meetup JSON

続いてはbit-partの柳谷さんと奥脇さんの二人の内容。蝦夷の時に比べたらわかりやすかった(笑)

MTAppjQueryについては以下リンクより。

MTAppjQuery | bit part blog

MTAppjQueryを使うことで管理画面をカスタマイズして、納品後のトラブルを減らしたり、入力サポートやら便利機能などなど、様々なことができるようになるという(説明はなかったような気がしないでもない)

JSONが活用できるため、POSTした時にSlackやBacklogなどのAPIが用意されているところにも同時に送ることができるようで、ライブデモもしていました。承認しないと公開されないようなブログの時に、Slackに投稿した旨の通知を出すなんてことをしたら、管理者への連絡もスムーズになるような例でのデモでした。

『すべての要はJSON』

参加7:JavaScript テンプレートエンジンで活かす Data API

藤本さんの内容

トフ耳を違和感なくつけ続けそのまま発表する藤本さん

JavaScript のテンプレートエンジンを使ってデザインと表示のロジックが分離できるよ!というような内容でした。

テンプレートエンジンとしての紹介として Handlebars.js と テンプレートエンジンではないですが、Angular.js を使った例を紹介していました。

Handlebars.js: Minimal Templating on Steroids

AngularJS — Superheroic JavaScript MVW Framework

Handlebars は私も簡易な表示追加の時に利用してみたのですが、 JavaScript で表示を追加するようなときはとても簡単に導入ができました。

が、個人的に若干困ったこともあったり。この Handlebars.js は ロジックレスでプログラム的なことを書かなくても、JSONなどのどれを使うかの指定ができたらすんなり使えたりします。しかし、そのJSONのデータで、特定の内容の時はHTMLに分岐を入れて表示を変えたい!なんてことがあったとしても、ロジックを追加することができないため、テンプレート側での分岐ができなかったりします。

ロジックを必要としないようなケースではかなり簡単に導入可能ですが、ロジックが必要な時は、選択しないほうが無難かなと。

全体を通しての感想として、個人的にはとてもわかり易かったのですが、 JavaScript のテンプレートエンジンって何?という人からしてみたら少し内容のハードルが高かったのではないかなという印象。

今後の Movable Type は Data API がさらに増えてできることが増えてくることからも、JavaScript のテンプレートエンジンも使えるようになっていると、提案の幅も広がるのではないかなと。

藤本さんの現在作中のプラグイン

話の最後に、藤本さんが現在作成中のプラグインの紹介がありました。ユニット単位でブロックを追加することで、投稿の内容を作り上げていけるMTのプラグイン!

a-blog cms の紹介でもあがる、野球のスコアボードなんかもMTでも簡易的にできるようになるようなので、会場にいた皆さんの反応度も高かったのではないかという印象です。

参加8:それは本当に実現不可能か? 〜Something Different for the Best Web Solution〜

アルファサードの野田さんのセッション、

それは本当に実現不可能か? 〜Making of PowerCMS 8341〜 #MTDDC - Junnama Online

開始直後から表示トラブルにあってしまい、ロスタイムももらえず、おそらく言いたかったことの半分くらいになってしまったのではないかなと。

内容としては、Making of PowerCMS 8341 というテーマで、ツール作成などの裏側のお話と、そのツール関連としてアクセシビリティについてが中心の内容でした。

アクセシビリティについても重要なことなんですが、個人的にはそのツールをどう実装しているのかなーというお話のほうが興味深かったり。

ツールの紹介は後日セミナーがあるようなので、そちらへの参加をしてみてはいかがでしょうか。

[セミナー情報]【東京開催】今こそ取り組むウェブアクセシビリティ

余談ですが、野田さん、最後に1名求人しているっていう話と、懇親会で面接するよ!って話をしていました。果たして面接していた人はいたのか!?

参加9:懇親会

大部屋にてのビアバッシュ形式での懇親会でした。

途中、LTや○×クイズで盛り上がり。

北海道から来た二人の様子などなど

以上、今回の参加レポートでした。

MTDDCイベント一日を通して

スタッフ含めて300人程もの人が参加したMTDDC、はるばる北海道から参加しに来てよかったです。

個人的に、このCMS一本でいく!ということがなかなか難しいのですが、MTも今後活用していけるようにしてきたいなと、そんなことを再度思うイベントでした。

また来年も開催されるなら行こうかなとか思っています。

様々なブログ・記事の参加レポート・まとめなどなど

参加レポート(随時更新)

スライド等(随時更新)

当日のつぶやきまとめ

まだない?(他人頼みな現在、きっと中の人が!)とりあえずTwitterの検索

イベント概要

開催概要 | MTDDC Meetup TOKYO 2014