jQuery 1.11 リリース時点のカスタムビルド

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jQuery 1.11 と 2.1 が先日リリースされていました。

jQuery 1.11 and 2.1 Released | Official jQuery Blog

この機会にカスタムビルドの方法を再度勉強しておこうとおもったので、勉強したことをメモしておきます。

jQuery カスタムビルド

まずは github のリポジトリから jQuery を cloneします

github から clone

$ git clone git@github.com:jquery/jquery.git

https://github.com/jquery/jquery.git での clone でもOK!

clone した jquery のディレクトリに移動して、 npm run build

$ cd jquery && npm run build

以前であれば、$ npm install -g grunt-cli と grunt-cli のインストールをしてあることが前提でしたが、今回は npm run build で grunt-cli もプロジェクトのモジュールにインストールされます。

尚、 $ npm run build では、 $ npm install$ grunt が自動で実行されるコマンドで、$ gruntのコマンドにはフルバージョンの jQuery がビルドされるようになっています。

カスタムビルドのモジュール

カスタムビルドでは、不要なモジュールを指定することで、そのモジュールを除外してビルドします。

尚、coreselector は除外できないですが、その他のモジュールは、以前よりも細かい指定でモジュールを指定できるようになっています。

除外できるモジュールの一覧は README.md を参照してください。

Github : jquery/README.md at master · jquery/jquery

カスタムビルドを試した

カスタムビルドを試して、利用できなくなっているか確認してみます。

jQuery カスタムビルド

jQuery 1.11.0から event/aliasとCSSの除外

$ grunt custom:-event/alias,-css

event の alias と css を除外してみました。

以前のバージョンの除外では、 -event-alias となっていたのですが、最新では -event/alias と、階層構造でスラッシュで区切って除外するようになったようです。

カスタムビルドしたJSを使ったサンプル

.click() が使えなくなった例と、そのかわりに動くための方法のデモです。

jQuery 1.11.0のCSSとevent/aliasを削除(動作しないサンプル)

jQuery 1.11.0のCSSとevent/aliasを削除(動作するサンプル)

どれくらい軽量に?

jQuery 1.11.0 のフルバージョンがおよそ 96416 byte で、event/alisa と css の2つを除外しただけだと 95798 bytes でした。