プログラマーとデザイナーがうまくやりとりするためには?

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僕はプログラマーです。

FacebookのTLでシェアされていた増田、プログラマーとデザイナーとのやりとりについての悩みがかかれているのですが・・・・

でも僕のMacBookProには何故かAdobeのソフトウェアが入っています。

iPhoneアプリのデザインをするわけではありません。

デザイナーの人がデザインファイルを.psdや.aiや.fw.pngのまま当然の様に投げて来るからです。

このプログラマーの悩みはよく分かる。たまにしか使わないようなソフトに毎月負担がかかるのは無駄に思える。Adobe Croudを使っているとして、月に3,000〜5,000円。

しかし、問題はそこではない。その作業をなれないプログラマーが時間をかけてやってしまっているということであるとともに、そこを改善しようとしていないところだと、僕は思う。

ここで思う問題

このプログラマーが思っていることは、その作業をデザイナー以外が行っている場合すべてにおいて言えることだと思う。デザイナーが作ったあとにスライスもしてくれるほうが、時間がかからないと思う。

時間がかかるということはそれだけコストがかかっていることになる。もしそれをデザイナーが作業していたらそこにかかっているコストは抑えられるのではないだろうか???

この場合の問題はいくつかあるのだが、プログラマーがそのような自体に気づいているのに、改善せずにそのまま作業をしてしまっっているというのがそもそもの問題だと、今の僕ならそう考える。

ではどうしたら、問題は解決するか?

プログラマー・デザイナー それぞれの悩みと今回の問題

改善方法はデザイナーとプログラマーの人によってだいぶ違うと思うのだけど・・・とりあえず双方が抱える悩みとか嫌だなと思うことをそれぞれ書いてみようと思う。

※ 以下、あくまで私の主観です

プログラマーから見た悩み

  • .psdや.aiのまま来てもスライスに時間がかかる
  • デザインの構造がスライスしやすいものではない場合がある(レイヤーがぐちゃぐちゃ、名前がついていないなど)
  • そもそも専用のデザイン形式だとその専用のソフトが必要になってしまう
  • バージョン管理してほしい

デザイナーから見た悩み

  • コーディングする人ごとに対応が違うからどうスライスしたらいいのかわからない
  • バージョン管理とかよくわからない

お互いが思う面倒なこと

  • スライスの時間面倒
  • 一度作業したことに修正などの手戻りがでてくるのは面倒

結局どちらが作業をしたとしても、どちらかが面倒だと思うことは確実です。ですが、どちらかがその面倒なことをしなければならない。ではどちらが行うか?

今回の場合はプログラマーがその作業をしてしまうと

  1. プログラマーがスライスするのは時間がかなり掛かる
  2. プログラマー側で専用ソフトの費用がかかってしまう

時間がかかってしまうことと、専用ソフトの費用がかかってしまうというを問題にあげられる。

改善方法

デザイナーにしてみたら、スライスくらい使い方覚えてプログラマーがやってよとか、専用ソフト持つくらい、当たり前にしておいてほしい!なんてことを思うかもしれないけど、その学習コストとツール導入コストは決して安くはない。

そこでかかっている費用分なのかそれ以上になるかはわからないけれど、少なくとも時間がかかってしまうよりは、時間をかけずに終えるほうがコスト削減に繋げられる。

つまり、今回の問題の解決はデザイナーに作業をしてもらう、という選択をとることで確実に改善はできる。

増田も書いている

デザインファイルを最初からpngで書き出して貰ってレイアウト図と一緒にくださいというのはプログラマーの怠慢でしょうか?

どう書き出すとプログラマーが使い易いか一番良いのか分からない、とよく言われます。

でも、最初に言ってくれればどういう風に切り出して欲しいか説明します。

決して怠惰ではなく、むしろ改善の方法だと思う。しかしここに書いているということは、そこまでのやりとりにたどり着けていないのでしょう。今回の問題は、むしろそこ。

問題は、それをデザイナーに伝えていない、もしくはそのやりとりをしていないことことである。スライスに時間がかかるなら、そこまでをデザイナーに作業してもらうのがいい。

ただ、最初からスライスもレイアウトも欲しいというだけでは、スライスにやり直しが発生してしまう。そこも含めた手順をとるとすると、

  1. 先にスライスまでをデザイナーに行ってもらうというやりとりをしておくこと。
    • 事前にどちらがどこまでの作業をするということを把握しているほうが、後で作業量増えるという自体よりは気持ちに余裕が持てます。
    • デザイナーが社外の人の場合、その分デザイナー側に作業量の費用が発生するので、そこも予め踏まえたやりとりをしておく。あとから無料でやってという自体だけは絶対NG。
  2. スライスしてもらう前にデザインを確認して、どのようにスライスして欲しいか指示をだす。
    • デザインとスライスをまとめてもらってしまうと、場合によってはスライスの手戻りが発生するための指示です。
    • デザイナーからの確認が発生しないようにできるだけわかりやすく指示や説明をするように
  3. 指示をうけてのスライスをしてもらってからデータをもらう
    • 受け取る際にバージョン管理を通してもらうか、プログラマーが行うかも先に相談しておくのがいいです。
    • デザイナーがGitとか使ってもらうほうが楽ですが、納期や時間、そのデザイナーのスキルによってはそれも厳しい場合もあるため、先に確認しておく

以上が今回のようなやりとりへの改善策だと考えます。

もちろんこれが最善ではなく、細かいところのやりとりはケースバイケースで見直す必要はあります。

しかし、大切なのは面倒だけれどもやりとりを予めしておくことだと思います。どちらにせよ作業があとから増えるのは気持ちとしても嫌なものですから。

どこに重きを置くかは人それぞれです。もしかしたらデザイナーへのコストがもともとギリギリだからスライスは頼めないなんて場合もあるかもしれません。

どこでどのような作業が入るから、どこにコストが掛かる・どこでコストを削るか・・・これらは予め考えておくようにしましょう。デザイナーやその時々のデザインによっては、コストも掛からないからデザイン費用内でということもあるかもしれないですし、そうでないかもしれないですし。

何事も、双方・全体でのコミュニケーションをちゃんととって、確認しながら進めないと、改善もなにもないですし、気持よく仕事もしにくくなります。

みんなができる限り気持よくすすめるためにはどうするか、私はそれを出来るだけ考えながら仕事をしていきたいと思っています。