この記事は WordPress Advent Calendar 2016 – Adventar の 15日目の内容です。
2015 の WordPress Advent Calendarでも、同じ12月15日に WordPress についてを書いていたのですが、気づいたら同じ15日という日程でエントリー書いていた(´ ºムº `)です。
2016年は、昨年書いた「デザインから WordPress のテーマ作成までの自分のワークフローを見直す」をきっかけに、 WordCamp Tokyo 2016 でその後考えたりしたワークフローについてを登壇して話をしてきました。
登壇前も後も意見を聞いていたり意見されたりするのですが、再度改めて、みなさん「WordPressの構築とかテーマ開発フローってどうすすめてますか?」
昨年末と同じテーマなので、またか!?という内容ですが、再度これを今日のテーマに。
テーマ作成のフローに絞って考える
話の主題はここで「既存テーマをベースにデザインをあてるか」それとも「静的にコーディングしたところにプログラムをあてるか」。
登壇時に話したメリット・デメリットを再度あてげおきます
既存テーマをベースにするメリット
- 様々な機能がすでに用意されて利用可能に
- デザインこだわらない案件ならすぐに利用可能
- WordPressを使い始めたばかりの人にとっては低コスト(タグや機能を覚えたりするよりも早く利用可能)
わざわざ functions.php にあれが必要これが必要と、入れなくても最初から入っている機能があったり、標準で必要なページのファイルも用意されている。車輪の再発明しなくて済む。
なにより、必要な機能が揃っているし、コードをそのまま利用してスタイルだけ変えられるのであれば、タグや各種機能を勉強するより、勉強しないでも使えるというのはとてもメリット。
既存テーマをベースにするデメリット
- 既存テーマといっても、どのテーマを利用するかで、それぞれの構造把握をする時間は必要(初期コストが高めだが、逆に同じの難度も使うならメリットにもなる)
- フルオーダーデザインで既存のモジュールにないものばかり必要な場合、ベースとして利用する意味が少なめ
- 固定ページ・投稿のエディタで使う部分のスタイルの作り込みは、何度も保存しているのは手間
コンテンツがあればOKというだけでなくて、デザインの再現も必要な場合は、ベースとするテーマをどれにするかや、そのベースとなるテーマを使うことで逆に時間かからないか、考える必要があるとは思っています。
また、登壇時にも、教えてーって話したことですが、3つ目にあげた、Web上の投稿エディタでマークアップを入れなければ再現できないような場合・・・みなさんどうしています?
既存テーマをベースにコーディングしている方に是非そのあたりのノウハウを教えてもらいたかったりします。
静的コーディングをする場合のデメリット
- システムに入るという前提でマークアップ・スタイルしないと手戻りが多く発生(コンポーネントとかモジュールとかの話がわからないと厳しめ)
- コーディング自体に効率化がされていないと、既存テーマをベースにするとの大差ない
コーディングとかCSSを書くというところは静的があろうがなかろうが、既存テーマをベースにしててもしていなくても同じ作業としては発生するので、静的に先に作るというほうが得意でなければあまり意味をなさない手順だとは思います。
また、投稿部分はループして使わることについてとか、可変の文字数がはいる、見出しとかがはいる部分で固定サイズをいれてスタイルが壊れてしまう要因があったりとか、ユーザーがどう使うかとかを考慮してつくらないと、手戻りの原因になったりもする。
静的コーディングをする場合のメリット
- コンポーネントを自由に作れるのが作業として先にくるので、フルオーダーのデザインにも柔軟に対応しやすい。
- テーマ化したりする前や、WordPressのテーマが適用される環境がなくても、HTMLだけの状態で確認が可能
- 作業の分業化がしやすい
私の結論終着点:どちらも作業者のスキル・環境で良し悪し
結局のところ、構築作業をする人のスキルと環境で、どちらのパターンにも良し悪しが出てくるというのが今の私の最終的な結論なので、どっちが最強!というのは出せてなかったりします。むしろ、どっちがいいかとかを無理やり決める必要がないという結論に達したことが、この疑問をかかえた1年半前からの終着点かなと思ってます。
自分にとって最適なフローが何かを考えることが重要
だったらどっちでもいいのか?と聞かれたらそうではなくて、どちらにしても人によって合う合わないがあるので、各自のスキルや環境によって、適時フローを使い分けておく必要があります。
コーディングスキルがまだあまりない人にとっては、スタイルを変えるだけで対応可能な、何かしらの既存テーマを利用するほうが問題が少なく進められるでしょうし、システムが苦手だけどコーディングが早くできる!というような人や、別作業者がシステムを担当するような分業の環境であれば、静的に作るフローを取るほうがいいですし。
私や弊社の場合は、システムが分業で別の人になったとしても、私が担当することになっても、どちらにとってもコーディング面で効率化がある程度てきていると思っているので、コーディングを先にするスタイルのまま今後も続ける予定です。
みなさんはどういうフローが早いですか?
みなさんにとっては、どちらのフローが早く作業できそうでしょうか?
終着点とは書きましたが、今後もこの話題は、というより、テーマ作成にかぎらず、制作フロー全体で、いろんな人の意見はこれからも聞いてみたいなと思っています。
そしていまは別のフロー見直しポイントもでてきているので、今後もいろいろ疑問をぶつけてみたり、自分でも実践してみたりは続けます。
ちなみに、今年にはいって疑問なっていることがもう1つ出てきています。
最近の疑問
なにかというと WordPressのプラグイン活用についてで、「functions.phpでできることでもプラグインだけでできることはプラグイン優先で構築するべきかどうか」です。
プラグインでできることならプラグイン使ったほうがいいので私も様々なプラグイン活用させてもらっております。と、今回の話はプラグインつかわないでーってお話ではなくて、何でもかんでもプラグインに任せるべきなのかどうなのかというところ。
そもそも疑問におもった極端な例としては、カスタム投稿の画面を作る場合は、シンプルな構成でも使うべきなのか。みなさんはどうされていますか?
プラグインはあるならつかおう!って人もいれば、プラグイン入れすぎてセキュリティリスクとか更新・メンテナンスの対応が切れるリスクとか考えたら、自前で作ってしまえといってしまう人もいたり・・・どっち?
これこそ悩むポイントじゃないのでしょうけど、どっちでもいいじゃんって。でも、意見が別れるところにはそれぞれ理由があると思うので、自分の業務効率化につながるなら、双方の意見はきいておきたかったりします。
みなさんは、これならプラグインで対応、でもこれはプラグイン使わずに対応とか、どう線引されてますか?
最後に
疑問に思ったことはできたら人の意見を聞いておきたい自分にとって、重要だなーと感じていることとしては、ネットで調べるだけじゃなくて、イベント参加とか地域コミュニティに参加して、周りの意見も聞いてみよう!ってことです。
今年は WordCamp Tokyo だけでなく、 WordCamp Kansai にも参加させていただきました。東京のイベントで感じたこととはまた別の意見が聞けたりなどもして、自分にとっても、いままで気にしなかったことを気にすることができるようなきっかけになったというイベントだったので、参加してとてもよかったですし、なによりたくさんの人とお会いできてお話できたことも自分の知見を広げられるきっかけになったと感じています。
お会いして、ああ楽しかった、というだけでなく、それ以上に考えるきかっけにも繋げられているので、来年もできたらいろいろな地域のイベントにも参加していきたいと思います。
おそらく何処かで(´ ºムº `)を見かけると思いますが、お会いしたときはぜひ声をかけていただけるとうれしいです。もしくは単なる参加だけでなく、登壇してーというご依頼もあれば、ぜひ!そして、お会いできた際は、みなさんのご意見などもお聞かせください。「私はテーマベースにすすめたほうがいいと思うの!」とか、大歓迎です。